不安定な心をどうしていいのかわからなくて・・

初めまして。

最近、他人に不信感や嫌悪感を抱く瞬間があり、自分でも戸惑っています。
友達や家族と話しているときや、サークル等で活動しているとき、授業中、全く関係なく、周りが異質に見え、居たたまれなくなる時があるのです。
今すぐこの空間から飛び出したい、と思うほどに嫌悪感が強くなるときもあります。
かと思えば、一人が嫌で誰かにすがりたくなることもあり、自分が何をどうしたいのかがよく解りません。

私は何かを求めているんでしょうか？
それとも、何かを棄てたいのでしょうか？
自分と向き合うのが下手で、自分のことがよく分かっていない私に、私の本心を教えて下さい。

今からまさに、自分と向き合うべきときです。

にぃなさま。ご相談どうもありがとうございます。

大学などに入学されたところなのでしょうね。それも、第一希望の一般的なことを言ってしまえば、５月病であるとか、希望を達成した後の虚無感・・最近では新型鬱などとの話題もありますが、にぃなさんはすっきりしないお気持ちでいらっしゃるようですね。「私の本心とは?」とお考えです。
それを明らかにするために、にぃなさんの心象風景を、カードに聞いてみました。今回、カードの流れは、まるでリーディングの教科書として最適なくらい綺麗につながりました。
占的（占いの問い）は、「にぃなさんの心の中を教えてほしい。そして、彼女は今後今の精神状態を脱することができるのか」としました。

先に、この問いの答えとして「審判」が顕れ、この虚無感を抜け出た先にぃなさんに訪れるものは、目覚めです。才気の部分で、大きな変化が起こります。今現在生気を失って苦しまれているからこその、今の辛さがあってこそ目覚しい変革となります。大人として、一人の自立した女性として大きく成長されます。今まで気づかなかった才能を開拓し、長い停滞の時が終わり、積極的に行動していかれる時に至るでしょう。

にぃなさんの過去、今おられる学業の場に到達したことは、にぃなさんの大切な目的・念願だったのですね、それが成就した、機運は最高潮に達しました。にぃなさんのように若い方に「世界」が示される時、それは節目の時であり、にぃなさんはその努力の完成形として最も望ましい結果を得たのです。

そして、今の停滞した状況においても、にぃなさんの顕在意識；本当はご自身でも自覚されるはずのものは、念願の学校で（外国に関する方向性ではないでしょうか、運気がその分野を応援しています）今は夢物語としての希望でも肯定性が確かにあって、困難があっても達成していこうという前進性があるものです。だからこそ、例えば、周囲の遊ぶ感覚を重要視する友人に違和感を感じるのだといえます。
同時に、高校生活を終えて、にぃなさんは、親からの独立を強く意識していらっしゃる様子です。
ここで、にぃなさんの深層心理を描写すれば、この顕在意識との矛盾があります。あなたの過去はご両親；ご家族と常に共にあっての「一つの完成された世界」でもあったのでしょう。にぃなさんは、今まさに成長しようとするときであり、少女時代に別れを告げたいと思いながら、しかし、その暖かなひとつの世界で培われたピュアな感性は、客観的には世間知らずであったり、夢を見る姿勢が理解されなかったりしてしまうのです。人によっては、子供っぽいわがまま、と思われてしまうのかもしれません。それはご家族の中では大切にされてきた個性であるものでもあって。

そして、ご両親もにぃなさんから子離れしなければと感じながら、そうできないジレンマと戦っておられるようです。ある時はもう大人なのだからと、つき放そうとしてみたり、ある時はまだ子供のところもあるのだからとお節介に干渉してしまったり。本来見守りたい、それが親の本質であると考えておられるであろうご両親は、にぃなさんの持つ独立心をにいなさんが放つオーラとして受け止め、戸惑っておられるのでしょう。

ゆえに、今のにぃなさんのいたたまれなくなる感情、私はここにいていいのだろうかというような思い、旅立ちたい、同時に皆に愛され皆を愛した少女時代への郷愁が手放さなければならないのかというようなさみしさ・・相克する感情が、にぃなさんを、「吊るし人逆位置」が示すように、今のご自分のことが掴み難く、希望がかなったにも関わらず、何か無意味な犠牲になっているように、毎日を活き活きと過ごせないでいる。
これは、実は、にぃなさんが取り組むべき課題を先送りにしているからです。自分が勝手に決めた人生や人から告げられた運命を気にして、現実と幻想の間で宙づりのようになってしまっています。

ここまでが、現状把握のためのカードの説明で、これから未来・・時に任せた場合の未来のストーリーになります。
にぃなさんは、これからすぐ、独りになって自分の内面を見つめる時期がきてそれができるはずです。苦手と仰いますが、あなたにはその力量がある。運命もそれを求めています。覗いてみるそこは、暗闇のようでもあり孤独を感じるかもしれません。ですが、決して嫌なものではなく、慎重な態度で簡単に行動を起こさず、哲学的なものの考え方を身につけられるはずです。例えば、合コンに誘われたとして、まったく気乗りがしなければ、断っていいのです。独りでいるのが好きなんだね、少し変わっているかも、のように思われるくらいがちょうどいい。ですが、自分の夢だけは忘れずにその可能性を熟慮していくこと（計画はひとに漏らさぬこと）で、すでにそこには光がさしているのです。そして、ある指導者との出会いも期待できます。

ですが、もうひとつの挫折というのか、今回の展開でキーカードが親を示す「法王逆位置」であるように、にぃなさんはご自分の内面を見つめた結果、一度、希望について心を止めてしまいそうです。にぃなさんご自身も、自分を見つめることが苦手、といわれます。その結果、一度考えることを辞めてしまいそうでもあるのです。が、これは未来の視点から見て（最終的に「審判」が顕されたことから考えて）この、イメージの死は必要不可欠なもので、希望やその葛藤をリセットすることが求められているからなのです。「方向転換の時」だと、「死神」のカードは、教えてくれます。

周囲は、独り、物思いに耽りがちなあなた、そして怠慢だったり生気を失うようにも見えるにぃなさんに対して、どう扱っていいかわからず、遠巻きにするか、多少意地悪い態度にも出る・・ほかの人と比較して不当な扱いを受けそうです。でもそれは、にぃなさんを理解しない周囲の方々の怠慢だといえます。大丈夫、その時はつらい思いもしますが、その状態を超えてこその、最終的な「審判」；あなたが奇跡的に今のやるせない思いから立ち直れる試練なのです。

にぃなさん、今は、次の一歩をどこに出していいかわからないのに、気持ちは逸って、周囲の友人たちとの壁を感じたり、またご両親の愛情を感謝する時と煩わしいと思う時と、そういった感情の中で揺れていることでしょう。
それは、にいなさんが自立した素敵な大人になるための課題です。レッスンです。
どうぞ、真剣に向き合っていただけるよう、祈りを込めます。

李々佳

李々佳／lyrica 占い師

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