初めてのイタコ鑑定!そもそもイタコって?おすすめの相談内容とは?

 

イタコ鑑定を受けたことのない方必見!

 

初めてイタコ鑑定をうける前に、イタコのルーツを知っておけば、より良い鑑定体験を得られること間違いなし。

 

趣深いイタコの世界について、イタコ術で人気の瑞鳳殿 澪 占い師が詳しく教えてくださいました。

 

 

「イタコ」ってどんな人?

 

「イタコ」というと、青森の恐山などに代表される目の見えない女性が、死者や先祖の霊と交信する「口寄せ」がピックアップされ、「怖いモノ・超能力?」と思われがちです。しかし昔ながらの「イタコ」は、「死者との交信」をしながら「地域文化の伝承役」でもあるのです。

 

「イタコ」が語る「地域文化」の内容は、「農事・祭事・生活の知恵」も含みますが、「戦前の生活内容」が多く、残念ながら現代には即さないものが多いのが現状です。

 

かつて「イタコ」の多くは目の見えない女性がされておりましたので、就労に困難な方の唯一残されたお仕事だったと思います。「イタコ」は、村々を回り依頼を受け、「口寄せ」「祈祷」をし、食べ物やお金をもらうのが始まりなようです。

 

誰しも「亡くなった方への悲しみ」はお有りですが、戦前はそんな感情にひたる事も、感情をあらわにできなかった時代。

 

「イタコ」はそんな中で「先祖供養」を背景に、気持ちに寄りそう職業な訳ですから、今風にいえば「移動訪問カウンセラー」のはじまりと言えるかもしれませんね。

 

移動訪問をすれば、「情報」は集まりますし「コミュニティ」も出来上がります。「イタコ」は「女性のコミュニティのつなぎ役・文化の伝承役」だったとも言えます。

 

恐山に「イタコ」が集まるようになったのは、近代に入ってからです。

 

「イタコ」は全員霊能力があって、仕事をしているのか?という問いは、誰しもがもたれるかと思いますが、「イタコ」は霊能力に関係なく、「先祖からの気持ち・生きる知恵を伝える文化」ととらえてください。

 

「イタコ」は高齢者が多く、霊能力にも似た力をもたれていらっしゃる方もいますが、「経験」から話されている方も多いのです。

 

その中で「きちんとした霊交信」ができる「イタコ」は、数人といわれています。

 

「イタコ」と「霊能力者」は違うの?

 

「イタコ」の「口寄せ」の例を、文字でおこしてみましょう。

 

節をつけて謡うように語りますので、昔、TVや音楽の楽しみのなかった人々に「口寄せ」は、エンタメの要素もあったかと思います。

 

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(97才で他界の 母親の霊を呼び出す)

急いで参る 仏の浄土の呼び申す(中略)

いつまでも元気を守れぬこのことは 生まれた身は いつかは仏の道という 

寿命栄えて終わりになったと思い 心から安堵し

別れの悔しさあったけど ○○回忌の来るほどに 後のことはしっかり頼む

田の作柄知らせおく程に みな頑張って田畑を守れ 

孫子は交通に気をつけぃ 長男大事に血を絶やすな

 

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訳しますと、

 

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「イタコ」:仏様 あの世から来てください。

「母親の霊」:(人は)一生元気ではいられないものですね。

生まれたこの体は、いつかは仏の道へつながるというものです。

(私の)寿命は、順調にはこび、終焉をむかえたようですから、心から安心してください。

別れの悔しさはあったけど、○○回忌の来る度に、後のことはしっかりお願いしますね。

米の出来具合をきちんと知り、みなさん頑張って、田畑は守ってください。

孫は交通事故に気をつけて、長男を大事にし、血縁を絶やさないように。

 

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再度書かせていただきますが、「イタコ」は既に「高齢者」が多いので、「口寄せ」をするのにも「高齢者」の感覚を通した「霊交信」です。

 

この中で「イタコ」の「口寄せ」の中に含む「地域文化の伝承」部分は

 

●法事と田畑は大事に

●子孫は事故に気をつけて、長男を大事にし血縁をたやさないように…

 

という部分でしょう。

 

ここで同じ「降霊」で、「霊能力者」だと下記のような展開になります。

 

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お母様(故人)は無事成仏されています。ご法事のたびに集まる、親族の結束を願っていますね。

 

気にかけているのは、稲作と男性のご子孫…お母様(故人)にとっては、ひ孫さんのこと。バイクや車に興味あるようだから、事故が気になりますね。ひ孫さんは5才からメカ好きだから、農業従事じゃなく、車の整備がむいていると思います。

 

亡くなったお母様は、田畑を財産と考えていらっしゃいます。しかし、これからの事を考えるとひ孫さん中心の家となるでしょうから、兼業農家の道も考えていきましょうか。

 

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「イタコ」と「霊能力者」の大きな違いは

 

●「イタコ」…「地域文化」の伝承

●「霊能力者」…「超能力」で未来を生き抜くアドバイス

 

というところでしょう。

 

「イタコ」と「霊能者」で、同じ霊交信の中でも「相手の気持ちがつぶさにわかる」、ましてや「生きている人(生霊や潜在意識)とも交信できる」というのは、「降霊術」の最高峰の術とも言えます。

 

これに「未来がわかる」「透視能力がある」「波動修正ができる」「オーラが見える」「除霊ができる」などが加わると、このような能力者は、「霊能力者」の部類なのです。

 

「イタコ」になるためにはどんな修行が必要?


1. 師匠(現役イタコ)の家に、5年~10年住み込み弟子入りし、経文・祭文・祝詞・真言などの暗誦、祈祷の手伝いをして仕事を覚える。

 

2. 師匠から一連の仕上がりが認められたら、「神憑(かみづけ)」の日が決まる。

 

3. 1週間の断食、水垢離(水行)をし、「神憑日(かみづけび)」に臨む。

 

4. 師匠やイタコ関係者の中で、5~10時間失神するギリギリまで経文を唱え続け、弟子に降霊を待つ。

 

5. 師匠が降霊の審議をし、守護神・守護霊名を弟子に伝え、神憑(かみづけ)終了。

 

6. 師匠から免状(オダイジ)や数珠を授かり、独立の挨拶。

 

7. 独立後は挨拶もかね、師匠と大祭などに参加し、イタコの活動を行う。

 

以上がイタコになる修行の過程です。

 

4.の「弟子が5~10時間失神するギリギリまで経文を唱え続け、降霊を待つ」という行為は、霊交信には「トランス状態」でなければならないからです。現代の普通の生活では、なかなか「トランス状態」になる事は無いでしょう。

 

人は、極限状態になった時「トランス状態」になるので、1週間の断食、水垢離(水行)という荒っぽいやり方ですが、イタコの神憑では代々取られた手法ではあります。しかしこの手法も、既に40年ほど前のやり方です。

 

次世代のイタコの育成はもう無くなり、「地域の拝み屋」として活動するという形に姿を変えつつあります。

 

「イタコ」には、こんな質問や相談がおすすめ!

 

「イタコ」にこそ聞くべき質問は?

 

故人や先祖との対話の専門職ですので、

 

・故人が過去にどのような思いをもっていたか?

・あの世での現状、遺族への願い

 

などの質問が良いでしょう。

 

「相談」は、生活相談がおすすめ!

 

・農事はどうしたらよいか?…「○○の時期は、天気が□□だから、健康に注意」

・供養はどうしたらよいか?…「先祖供養は、○○日に□□をやるべき」

・遺族の財産管理はどうしたらよいか?…「田んぼは売るな。大事にしろ」

・教育など生活の指針はどうしたらよいか?…「長男は大事にしろ」

・不幸が続くが何かあるか?…「水子供養をしっかり」「川で身を清めよ」

 

などの、昔からの地域の文化に根差した答えを示していただくことができるでしょう。

 

まとめ

 

イタコ鑑定は「故人が過去にどのような思いをもっていたか」「遺族への願い」を聞くことができるので、愛する人を失った方には、自分の思いを代弁してもらいながら、故人と対話ができた気持ちになることができるのです。

 

また独特の節回しや、祝詞・念仏などは、現代人には「懐かしい日本の感性」を感じるのも、イタコ鑑定の醍醐味です。

 

ぜひ、イタコ鑑定を受けたことのない方は参考にして体験してみてくださいね。

 

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