故人は今でも、あなたと深く繋がっている―『お盆』は感謝の言葉を

お盆はあの世から戻ってくるご先祖様をお迎え、お見送りするための大切な時期。瑞鳳殿澪先生によると、この時期は亡くなった方に関するご相談が多数寄せられるとのこと。今回は、天国の彼・舅姑について考える、あや様(仮名)からの相談を紹介します。

 

このコラムを書いた占い師

 

相次いで亡くなった舅姑と夫…私が生きている意味は?

夫を事故で亡くしてから4年になります。
妊娠がきっかけで入籍した、1週間後の事故でした。

子どもは無事産まれ、現在3才。母として生きるのに一生懸命な毎日です。
でも、心は彼を亡くした女のまま。自分だけが取り残された感じで、心の置き所がなく、時間ばかりがサラサラと砂時計の砂のように流れます。

また、小さな酒屋を営んでいた舅姑が彼との結婚の1年前に、相次いで亡くなりました。
サラリーマンだった彼は、それを機に家を継ぐため脱サラして地元に戻りました。

もともと彼の同僚だった私は「ついてきてほしい」という言葉を信じ、会社を辞め、店を手伝っていました。

「親がなくなったばかりだから、結婚は1年後にしよう」と話し合い、子どもができたので入籍した矢先の、彼の事故。子供と私と店ばかりが残りました。

皆、天国から私たちの事を見守っていてくれていますか?私が生きている意味って何なのでしょうか?(あや様・仮名・30代)

 

あや様:先生、今の状況として、お店はお得意様だけでどうにかなってますから生活は大丈夫なんですけど…このまま私はここにいるべきなのでしょうか?今にも逃げ出したいです。

澪:4年もよく辛抱しましたね。でも―――霊視してみましたが―――あなたはこのままそこにいるべきと視えるんです。今回のお墓参りはお子さんと一緒に出かけてごらんなさい。未来を透視してみると、お子さんを通して転機が訪れるはずです。それにしても、舅姑さんとはご縁が深いですね。とても仲良くされていたのではないでしょうか?

あや様:そうなんです。私の実の両親は離婚していて父母共に疎遠なんですが、彼の家に遊びに行ったとき、生前の舅姑に「苦労したぶん本当の親と思って」と優しい言葉をもらっていたんです。良い方々でした。…なのに逃げ出したいなんて、ダメですよね。感謝はあるのに、生きている意味がわからなくて。

 

澪:霊視すると、彼との出会いの意味は舅姑さんとの縁つなぎだったみたい。あなたのお子さんと出会うためのご縁でもありますよ。前世は舅姑さんとは親子だったし、彼ともご夫婦でしたね。お子さんとも親子でとっても仲良し。お店は、本来そのお子さんのもの。この血筋をつなげるために、あなたは呼ばれたんですよ。

お嫁さんとして入ったとはいえ、今はお墓に入っていらっしゃるのはあなたのご先祖さまですからね。ご先祖さまがあるから、今お子さんと生きているあなたがいるんです。

お墓参りでは、「さみしい」をいっぱい言いましょうか。でもその後に、感謝も言いましょうね。皆さん、あやさんのことを本当の家族だと思っていますし、とっても心配していますよ。

 

その後、お墓参りで起きた不思議な出来事

あや様:あれから、モヤモヤを抱えたままお墓参りに言ったんですが、不思議な出来事がありました。お墓の前で思わず泣き続けてしまい、その気持ちが落ち着いて感謝に変わっていったとき時、子どもが「ママあれ!」とお墓の上の方を指さしたんです。見ると、お墓の上にはキラキラした光の輪が3つ浮かんでいたんですよね。先生が言っていたのはこういうことかと、また涙がでてきました。

 

亡くなった人との縁は、ずっと繋がっています

霊感がないとおっしゃるあや様ですが、キラキラした光の輪が3つくっきりと見えたそうです。あや様のお気持ちがご主人と舅姑さんに伝わった瞬間と、あや様も確信された出来事だったとのこと。


あや様が感じられたとおり、それは確かに、ご主人と舅姑さんからの「いつも見守っているからね」という励ましのメッセ―ジでした。

あれから数年が経ち、お子さんも現在7才。お店のアイドルとして皆から愛されているようです。あのお墓参りのあと、あや様はお店の担当税理士さんとご縁があって婿入りで再婚されました。お店も会計事務所も大繁盛で、幸せな生活を送られています。

 

『お盆』のお墓参りでは“感謝の言葉”を伝えて

あや様のように、目で見えるパターンは多くはないでしょう。でも、たとえ目には見えなくとも、亡くなった方はあなたたちといつも繋がっているということを、心のどこかで覚えていてくださいね。

あや様も、光の輪が見える前から、実はずっと見守られていたんです。ご先祖様や亡くなったご主人と舅姑さんと、いつも繋がっていたんですよ。ただ、傷つき疲れ果て、その思いを受け取れるお心の状態ではなかったのです。

もちろん、これを読んでいらっしゃるあなたも、きちんと繋がっています。ですから、故人との縁が深まるお盆の時期は特に、いつも見守っていただいていることに感謝をしながら暮らしていただきたいと願っています。

あなたの命は、ご先祖様があって築かれたもの。今生かされている命への感謝ができるようになると、あや様のようにまた一段と繋がりが深まるでしょう。

この夏、お墓参りされる方も多いかと思いますが、「お墓参りをやらなければ」という意識ではなく、「お墓に感謝を伝えに行く」という意味合いが、あなたの中に加わるといいですね。きっと、人生のとらえ方もよりイキイキされてくると思いますよ。

 

2019年 盂蘭盆会
瑞鳳殿 澪 拝

 

先生曰く「お墓参りは気持ちが大事。持ち物は気軽にコンビニで揃えれば充分ですから、感謝を伝えに足を運んでくださいね。」とのこと。あなたのルーツを改めて感じられるお盆のシーズン。気になることは瑞鳳殿澪先生に、聞いてみてくださいね。

 

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Written By 瑞鳳殿澪

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