オンラインゲームで好きになった彼と会えずに終わった片思い。

８月からゲーム内で知り合った彼が居ます。最初はお互い本当にゲーム内だけだと思ってました。彼の顔も知らなかったです。彼と毎日オンラインゲームをやるようになりVCをつけながらやるので
話すのが楽しくなりいつのまにかゲームから電話が主になってました。
できる日は毎日電話するのが当たり前でした。住んでるところは遠く私の家から
彼の家まで７時間かかり、私の仕事&家のことがありすぐに会いに行けませんでした。曖昧な関係でいたので12月31日に
LINEで話して、彼は会うまで恋愛にならない。会ってから決めたい。と言われ
GWに会いに行くとになりました。

1月中旬あたりから彼の様子がおかしく
少し気になっていましたが、
私から連絡しませんでした。

1月30日に
1週間前に彼女できた。の一言。
振られたってわかってます。

けど、自分でもわからない程
彼が好きです。
ずっとうじうじしてるのは嫌です。
前を向けるヒントでもいただけたらな
と思います。お願いします。

ぽにーさま 20代 2019.2.10

ご希望された、うじうじする気持ちをやめて前を向くためのヒント、その過去への霊視

ぽにー様へ。　　アモンより。

アニマとアニムスをご存知でしょうか？

アニマは、男性の中の女性像。
アニムスは、女性の中の男性像。
そして、誰の心の中にもあるこの異性像は、それぞれが個人の理想像だとユングは言います。

直接まだ会っていなくても、写真や動画の交換で、その人の実体を知ることはできます。
しかしそれは、鏡に映された像のようなもので、その人そのものには足りません。
その人の生きた熱感や、匂いや、リズムや、連続する存在感は、やはり対面しなければ分からないものです。

彼は、ぽにー様の心の中で、理想の男性像としてのアニムスに成りかけていたのだと思われます。
アニムスは、心の中にすむ、もう一人の自分自身でもあります。
だから、彼をアキラメルことは、思い描いた、自分の半分をアキラメルことにもなります。
自分の未来の可能性の半分をアキラメルことは、さぞ辛いことなのです。

彼は、GWに会って、それから決めたいと言いました。
付き合うことを決めることと、好きだということを感じることは、違うことなのですが、
会うまでは恋愛にならない、というのであれば、
彼にとっての恋愛は、自発的に心が動き出すことによって成立るす内的な関係性から始まるものではなく、
直接出会うことで、パズル的に、あるいは積み木的に、個体同士が共感と一致をみることで成立する外的な関係を指しています。

1月30日の1週間前は、1月23日ですが、この日、彼が彼女に初めて出会って恋愛が成立したのではありません。
この日、成立したには、個体同士の共感と一致であり、二つのパズルが連結され、積み木が重なった日です。
この日に行き着くまでのアプローチは、おそらく２ヶ月前まで遡ると思われます。
つまり、この関係の始まりは、昨年の11月23日ごろにスタートしたと見ることができるのです。

彼は迷っていたのでしょう。
その意味で彼は誠実に、会うまでは分からない、と正直に答えたのだと思います。
ただ、その後に、加速的にその関係性が接近してきたために、その流れに入ってしまったのだと思われます。

すべては、物理的な距離間の問題だったのかもしれません。
ただ、GWでは遅すぎることが、うすうす感じられていたことだと思います。
何かを犠牲にしなければ成立しないものがあり、何かを押し込めなければ取り逃がすこともあります。
それらは、一種の覚悟なのですが、覚悟がある一定の質量に足りていない場合、運命は弱い足取りで進むことになります。
より強い別の運命に遭遇してしまうと、波にさらわれるように、一つの約束も消えてしまいます。
ぽにー様も、本能的には、この事を理解していたと思われますが、日々の実生活が忙しすぎたのでしょう。

自分でもわからない程彼が好きだということですが、
それは、本当は、どれぐらい、彼のことが好きであるのか、よく分からないということにもなります。
それは混乱ですが、この状況で混乱することは、無理もないことですので、仕方がないのかもしれません。
しかし、すでに前に進むことを決めてもいますので、あとは、うじうじする気持ちさえ断ち切れればいいのですね？

彼は、ぽにー様のことが、好きでした。
しかし彼の恋愛は外的志向なので、彼自身の内的状況も配慮されませんが、恋愛における心的な一般基準に照らし合わせるとそうなります。
彼は、ぽにー様が、好きだったのです。
これを聞くと、彼自身も驚いて、次第に後悔するかもしれまんせん。

では、彼にはこころが無いのでしょうか？
もちろん、彼にも心はありますが、自分の心の思いを受け取り、それを正しく判断する機能が弱いのです。
その意味では、彼の覚悟もとても弱くて、だからこそ、外的な固いものに、その役割を見出そうとするのでしょう。
そんな彼を、自分以上に可哀想だと思って、少し許してあげてみては如何でしょうか。

人生の中には、いくつかのメルヘンが雨のように降りそそぎます。
バーチャルな世界をリアルな現実に転換しようとして、複雑に圧縮されたファイルをダウンロードして開くためには、
間口の広い精神的なツールが必要ですが、それが有っても、時どき開けないファイルが紛れ込んだりします。
開けないものは、開かないものであり、開かないものを、無理に開こうとすることは、間違ったことです。

つまり間違ったことが、間違ったまま実行される前に、その間違った流れ自体が無効になり、
間違わない状況が忽然と現れることは、強運なことなのです。
奇妙な表現に聞こえるかもしれませんが、運命の働きとはそのように現れるものです。
この強運が、いずれ、強運でよかったと思える日に、たどり着くと思います。

頑張ってくださいませ。　