娘が複雑な事情を持つ相手の子を妊娠。結婚は認めたものの・・・

娘の事で悩んでいます。
よろしくお願い致します。　　

２４歳になる娘が妊娠して、もうすぐ籍を入れて出て行きます。
同い年の彼と高校生の時から付き合っていたのですが、
娘が大学の時、彼が家庭の事情で家を出て娘の借りていた部屋に入り込んでいたことがありました。
そのことが発覚した時、別れるように話していたのですが、
その後も付き合っていたようで、今回の妊娠で認めてほしいとの話がありました。

反対しているのは、
専門学校をやめた後、定職に就いてなかった、
少し前に一応就職したようだけれど不規則な仕事で続くかわからない、
貯金がない、
家庭が複雑だ、という理由からです。

娘はこの先、後悔したとしても自分の気持ちに正直でいたいと、彼との結婚、出産をすると言い張りました。

彼も二回ほど話に来ましたが、同じ気持ちとのことです。

彼に対しての最初のイメージが悪かったため、その人だけは嫌だと思っていただけに、かなりのショックです。

反対していたこともあり、娘からも彼との話を聞くこともなかったので本当はどんな人なのかも解っていません。

結婚は認められないのは辛いけれど一緒になると言うので、自分達でやれるというのなら、好きなようにしなさいということになりました。
このような状況になり、娘が大好きな人と幸せになるのだからこれで良かったと思わなければと言い聞かせても、いつもモヤモヤとした気分になります。

心から祝福できない自分が嫌になります。
娘が幸せになることが大事ですが、本当に彼で良かっのかと考えてしまうのです。
今後、娘が幸せになり、心からおめでとうと言える日が来るのでしょうか？
よろしくお願い致します。

娘さんは、貴女より広い視点を持っています。決断を無駄にしないで！

この度は無料鑑定に御応募いただき有難う御座いました。
担当をさせていただく長谷川と申します。

まず、あなたにとって少なからず、穏やかではない状態が、
娘さんの結婚相手との間にあったと思います。
過去の経緯もあって、ただの心配だけではなく、
実際に、不満に思う相手の対応もあったものと思われます。

そのために、あなた自身が娘さんの結婚相手として「認められない」と
言いたくなる気持ちは、誰もが思う事だと思います。

そんな中でも、あなた自身が、仕方なくも認めようと思った理由は、
やはり、新しく宿った命。
これに尽きるのではないでしょうか。

親がどんな状況であっても、子は親やタイミングを選べず、
父親が、きちんと子や妻への責任を考えれば、
結婚や子を儲けるにあたり、
家族にとって、不利な状況は避けられる。

相手にも同じ考えであって欲しい。
（状況を冷静に考えられるほど、賢明であって欲しい。）
というのが、あなたや、実際に子育て経験を積んだ方の
大半の意見と思われます。

あなた自身が、結婚を許しても、心までは許せないのは、
子供に罪は無いが、その発想がある限り、
この人は、家族を危険にさらし続けるのではないか？
家族がこの方の犠牲になってしまうのではないか？
と言う事ですよね。

これについて、あなたと娘さんの意見が真っ二つに割れていて、
歩み寄れない状態があるのは、
既にお気づきだと思いますが、

何故か、貴方の方が折れさせられる形になって、
モヤモヤした気持ちが溜まってしまうのは、
あなたの意見が採用されず、娘さんの心を相手に
奪われてしまったと感じていることが、原因と思われます。

しかし、あなたの意見が採用されず、娘さんが家族を持つ事は、
決して、彼に娘さんの心を、奪われてしまったわけではないのです。

あなた自身にとって、彼はまだまだ他人であり、
家族とは隔ててみているために、
彼のふるまいの、漏れや穴を探してしまいますが、
娘さんにとって、彼は、少年少女の頃から、その生活のパターンや、
家族の事情、嘘や隠し立ての無い、彼の本音というものを、
散々見てきている状態ですので、
彼女にとっては、同等に考えられる友人であり、
幼馴染であり、誤魔化したり肩肘を張らないで、全てを曝け出しあえる、
かけがえの無い相手でもあります。
ただの恋人として見ているのではなく、
学生時代の頃から既に、家族としての強い絆を感じておられるように思います。

彼の問題やそれらを解決するために、どんなサポートが必要なのかも、
彼女は考えて動いていますので、
ずっと前から、彼を支え続けていらっしゃるように思います。

子供を儲ける事も、彼をまっとうな人として、
支えるためには、
役割を持たせて、彼の帰れる場所を作ってあげる。
（彼は、実家での居場所を無くしておられるのでしょう。）
そういった、大きな母心（仏心）を含めた対応だと思われます。

彼を見捨ててしまう事は、彼から人への希望を奪う事になると思っての行動と思われます。
ですので、決して自分一人が、幸せになろうとして、行動を起しているわけではないのです。

あなた自身の考え方が、娘さんに採用されないのは、
あなたが救おうとしている対象が、自分や自分の血を分けた家族に限定しているためであり、
あなたの主張するものが、「小我」という分類に入るからです。
小我は、「自分たちだけが救われれば良い。」という考え方ですから、
「他人も救いたい」という「大我」の魅力や意義を知った人の前では、
ちっぽけ過ぎて、何の魅力も感じられないのです。
他人との関係の中で、わかりあえたり、繋がりを確かめ合える事は、
人にとっては、無上の喜びとなります。
（人の深層心理は、そのようにプログラムされています。）
ですので、その喜びを取りあげる事は、親であっても難しいものなのです。

あなたより、お子様の方が、より多くの人の幸せを考えて行動している以上、
今、お子様を止めてしまうことは、本来あるべき人間の精神の成長を妨げてしまう事になります。
（「小我」より「大我」が、精神の成熟度が高いといわれています。）
これから試練は予想されるものの、彼女の精神発達を過ちとせず、
素直に喜んでいただきたい事と、
これからも親として見守っていただければと思います。

あなたも感じておられるように、二人はまだまだ、成長過程にあります。
どんな親でも、最初から親として生まれたわけではないので、
子供によって育てられていく過程があります。
その最初の地点が、皆、それぞれ違うように、
娘さんの出発点も違うだけなのです。

また、娘さんとあなたの間では、物質至上主義よりなのか、精神至上主義よりなのかにも違いがあります。
娘さんは、あなたより、精神至上主義側に立っている方なのです。
（ただの恋愛至上主義＝愛し合っていれば良いとして、恋愛によって盲目になっているわけではないようです。）
ですので、娘さんにとっては、絶対必要条件が整っている方なのです。
（精神的に弱い事よりも、正直でない方が問題と感じています。）

本当は物質も、精神も常に定まらず、変わりやすいことには違いありませんので、
どちらが揃っているから、どちらがより重要かは決められません。
（今日就職している人でも、明日失業はあり得るのですから。）
精神的な弱さを、娘さんが肩代わりしようと覚悟しているのです。

お母様が心配するように、娘さんは覚悟はしていても、
まだまだ力量不足はあるかも知れません。
けれども、昨日までの自分を乗り越えるためには、昨日より大きな山を越えなければなりません。
それが人として後ろ指差される山ではないのですから、止める理由がありませんよね。

本人が覚悟した事を止めさせて、後悔を覚えさせても、
気力を失わせて人生の迷子にさせてしまうでしょう。

正しいと思って選んだ人生の後戻りは、一番の遠回りとなってしまいます。
それは、あなたにとっても同じです。
孫のために、認めようと決めたのですから、
親も含めて認めたことと同じです。
後戻りはせずに、どうやったら三人のサポートを出来るのか、考えていって下さい。
二人はまだまだ未経験の事が多く、またピュアな所がありますので、
やり方によってはどうにも出来ない失敗もするかも知れませんが、
その逆に、良い考えをどんどん取り込めるだけの探究心も持っているのです。
（二人ともやり方次第では、良くも悪くも化けるのです。）

あなたに出来る事は、
覚悟した事で、気持ちが折れないように自信をつけさせ、
なるべく転んでも前向きで転ばせる事。
（娘さんは、あなたの手を離れたわけではなく、まだまだお互いに高めあう必要があります。）

決心した事や、考え方が間違っていたと、迷わせない事です。
ですので、ネガティブ発言は、あなたにとっても彼らにとってもタブーです。
あなたを、彼ら夫婦を、そして孫を幸せにさせるのは、
みんなで支えあって、決して悪いところばかりを指摘することではありません。
この場合の支えあうとは、励ましあって、褒めあう事です。
お互いの良いところを伸ばすように心がけて下さい。

その行為は決して無駄にはなりません。
最後には、あなたへの幸福な報いになります。
あなたも、娘さんを通じて、成長をさせられているのだと思って下さい。
「小我」よりも「大我」
まだまだ、自分だけ置いていかれるわけには、いきませんよね？

娘さんを心配するならば、真の自立を促す事。
そのための道筋をつける事が、次のお仕事です。
鳥の子育ての中でも、一番に重要なものが、飛行訓練です。
鳥にとって、一番の危険な時期は、巣を出た時です。
人にとってもそれは同じ。
巣立った直後の対応が一番親として重要で、大切な役割を持っているのです。
意外にこれを怠ってしまっている親御様は多いのですが、
女性にとっても男性にとっても、家族を持つときの知識を補うためには、
親の役割がとても多くの部分を占めているのです。

「好きにしろ」と、突き放してはいらっしゃいますが、
あなたと話しやすい環境を作る事を、お勧めいたします。
それには、干渉や、駄目だしではなく、
あくまで知恵の伝授ということで・・・。

（長谷川能子） 占い師

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